【10種類の脱毛症を一気に解説】AGA(男性型脱毛症)以外の脱毛症

【10種類の脱毛症を一気に解説】AGA(男性型脱毛症)以外の脱毛症

以下のページで薄毛に悩んでいる人の約95%がAGA(男性型脱毛症)であると説明しましたが、残りの5%は AGA 以外の脱毛症が原因です。

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このページでは AGA の他にどんな種類の脱毛症があるのか、症状や原因なども含めて紹介していきたいと思います。

ハヤシ先生

AGAと間違えたりしないためにも、他の脱毛症についても簡単に知っておきましょう!

【1】円形脱毛症

円形脱毛症

円形脱毛症は『10円ハゲ』と呼ばれるように、コインのように円形(楕円形)に毛が抜けてしまう脱毛症のことです。一般的には10円玉ぐらいの大きさと思われていますが、そこからさらに広がって頭部全体に脱毛症が進行していくこともあります。

円形脱毛症はこれといった兆候がなく脱毛が始まり、髪をかき上げたらいつの間にかできていたというような、本人にもあまり自覚がないまま円形脱毛症になるのが特徴です。

以前は精神的ストレスが原因で円形脱毛性になると考えられていましたが、最近では自己免疫疾患(臓器特異的自己免疫疾患)が原因と考えられています。

自己免疫疾患とは、外部からの侵入物を攻撃することで自分の身体を守っている免疫機能に異常が生じ、髪の毛を異物とみなして攻撃してしまうという病気です。円形脱毛性を治療するために免疫機能を抑えるためのステロイド療法、液体窒素療法、紫外線療法など、いくつかの治療法があります。

ちなみに円形脱毛症は約2%の発症率とされていて、3割程度は遺伝的な要因もあるとされています。

【2】粃糠性脱毛症(ひこう性脱毛症)

粃糠性脱毛症は、頭皮に乾燥したフケが大量に異状発生し、さらにそのフケがカサブタ状になって毛穴を塞いでしまうことが原因でおこる脱毛症です。

塞がった毛穴からは溜まった老廃物をうまく排出することができず詰まってしまい、毛穴の中で雑菌が繁殖し脱毛を引き起こします。粃糠性脱毛症の方の頭皮は炎症を起こして赤くなっており、カユミを伴うこともあります。

ちなみに「粃糠(ひこう)」とは米ぬかのことを指していて、粃糠性脱毛症では米ぬかのようなフケが大量に出るのでこのように名づけられました。

粃糠性脱毛症の原因は、シャンプーやスタイリング剤が頭皮に合わなかったり、洗髪時のすすぎが不十分だったり、頭皮への過剰な刺激が原因とされています。他にもビタミン不足や生活習慣の乱れが原因であったり、アレルギー体質の人も粃糠性脱毛症になりやすいと言われています。

改善するためには頭皮への強い刺激を避け、ニゾナールシャンプーなどの殺菌系シャンプーを使うことで菌の繁殖を抑えることで炎症やフケを抑えることができます。他にもシャンプー後のすすぎに時間をかけたり、スタイリング剤などを一定期間使わないようにするようにしましょう。

病院では外用ステロイドを使うことによって炎症を抑えたり、ビタミン剤を処方することで皮脂を抑えたりします。

【3】脂漏性脱毛症(しろう性脱毛症)

脂漏性脱毛症は、過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞いでしまうことで、雑菌(マセラチア菌)やダニが異状繁殖して炎症を起こし、抜け毛を引き起こす脱毛症のことです。

皮脂によって毛穴が塞がれてしまうと皮脂が体外に排出されず毛穴の中に閉じ込められてしまい、毛乳頭が脂づけになってしまいます。この脂によって血液中の栄養が毛母細胞に届かなくなってしまい、髪の毛が十分に育たなくなってしまうのです。

脂漏性脱毛症の人の頭皮は見た目にも皮脂でベタベタしていて、皮脂を取ってもすぐに新しい皮脂が分泌されてしまいます。粃糠性脱毛症の症状とも少し似ていますが、脂漏性脱毛症でも大きなフケや頭皮の赤み・カユミをともなう場合もあります。

脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌が活発になる思春期や成長期の男性に起こりやすい脱毛症ですが、食生活の偏りや生活習慣の乱れ、男性ホルモンの異常分泌なども原因とされています。

脂漏性脱毛症を改善するにはマセラチア菌を殺菌する抗真菌剤のほかに、炎症を鎮める抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などを使用して治療を行います。併せて毎日の生活リズムを整えたり、ビタミンやミネラルを多く含む食生活を意識し、刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。

ちなみにAGA(男性型脱毛性)の人が合併して、この脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症になっていることもよくあります。

【4】代謝異常性脱毛症

代謝異常性脱毛症は新しい脱毛症の1つで、ホルモンバランスの乱れや食生活の乱れ、過剰なダイエットなどの生活習慣が原因で起こるとされている脱毛症。

特に20代・30代といった若い年代に多くみられる脱毛症で、喫煙や飲酒などの過剰摂取なども関係があるとされています。

代謝異常性脱毛症よって抜けた髪の毛の毛根部分は非常に複雑な形をしていて、歪んでいたり、グルグルと蛇のようにうず巻いていたり、毛根が極端に細くなっていたりしていることが特徴です。

身体の細胞は常に一定のサイクルで新陳代謝をおこない、身体の機能を正常に維持していますが、様々な要因で代謝に異常が起こり、髪の毛が成長する時にダメージを受けてしまっていると考えられます。

代謝異常性脱毛症を改善するためにはライフスタイルを改善し、規則正しいリズムでの生活やバランスの取れた食事などを行うことが大切です。

【5】神経性脱毛症(ストレス性脱毛症)

神経性脱毛症(ストレス性脱毛症)

神経性脱毛症は、精神的なストレスを強く感じている人に起こる脱毛症のことで、ストレス性脱毛症とも呼ばれています。

円形脱毛症や男性型脱毛症(AGA)のように特定箇所の脱毛が進むというわけではなく、脱毛箇所とそうではない箇所の境目がはっきりせず、頭部の様々な場所で脱毛が発生します。不規則にジグザグの形状で脱毛してしまう時は神経性脱毛症を疑ってみましょう。

神経性脱毛症を改善するためには、日頃のストレスや精神的不安を解消することが重要ですが、ストレス社会の現代では難しい部分もあると思います。気分転換で軽い運動をしたり、自分の趣味の時間をあえて作ったりするなどしてストレスをうまく解消していくようにしましょう。

【6】圧迫性脱毛症

圧迫性脱毛症

圧迫性脱毛症は、ヘルメットや帽子などを長時間にわたって被ることによって起きる脱毛症のことです。他にも皮肉なことにカツラを着用している人が圧迫性脱毛症になってしまうこともあります。

原因となっているヘルメットや帽子などを被らないようにすれば自然と改善していきますが、どうしてもかぶらないといけない仕事に就いている方もいると思います。

その場合は、定期的に必ず外すようにして、髪の毛が圧迫されないようにしたり、頭皮が蒸れないようにして清潔な状態を保つことが大事です。

【7】牽引性脱毛症

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、常に同じ方向に長時間物理的な力が加わることで、その部分が脱毛してしまう、主に女性の脱毛症です。

髪を後ろで1本にまとめて結ぶポニーテール、両サイドで2本にまとめるツインテール、毛を編み込むエクステなどのヘアスタイルを普段からよくしている人は注意が必要です。

牽引性脱毛症を改善・予防するためには毎日そういったヘアスタイルにすることを避けたり、分け目を日によって変えたりすることが重要です。

【8】薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症は、服用している薬によって髪の毛の成長が妨げられてしまう場合に起こる脱毛症です。

一般的によく知られているのが抗がん剤による脱毛症で、抗がん剤の影響で髪の毛がごっそりと抜けてしまう、という話を聞いたことがある人も多いと思います。抗がん剤は細胞分裂を抑制する薬なので、これが毛母細胞の分裂も阻害してしまい、髪の毛が成長できずに抜けてしまう成長期脱毛を引き起こしてしまうのです。

他にも高血圧の治療に用いられる降圧剤や、血糖降下剤、てんかん治療薬など多くの薬剤が髪の毛に影響を与えると言われていて、抜け毛が増える休止期脱毛を引き起こすと言われています。

もし、服用している薬を飲んでいて抜け毛が目立つように感じるのであれば、病院に行って相談してみることをお勧めします。なお、薬の服用を中断すれば、次第に脱毛は回復します。

【9】放射線障害性脱毛症

放射線障害性脱毛症は、ガン治療のために放射線治療を受けると、毛がある部分に対して脱毛が起こります。

通常は放射線治療が終わると1年~1年半程度で回復します。

【10】びまん性脱毛症(慢性休止期脱毛症)

びまん性脱毛症(慢性休止期脱毛症)

「びまん性」とは「広い範囲に広がる」という意味で、びまん性脱毛症とは髪の毛が細く痩せてしまって全体的に薄くなってしまう脱毛症のことです。

AGA(男性型脱毛症)の女性版という位置づけで別名:FAGA(女性男性型脱毛症)とも呼ばれていて、この症状に悩む中年期の女性が最近増えています。

女性ホルモンは年齢と共に減少して閉経を迎える頃にはホルモンバランスがかなり乱れます。この時、女性の体内では男性ホルモンが女性ホルモンと比べて優位になり脱毛が起こりやすくなります。ホルモンバランスの乱れで産後に抜け毛が増える、といった話を聞いたことがある人も多いと思いますが、まさにそれと同じ症状が起こります。

ただし、産後のホルモンバランスの乱れは一時的なものなので、半年ほどで次第に回復しますが、びまん脱毛症の場合は脱毛が慢性的に起こります。

男性ホルモン以外の原因としては、頭皮の潤いを保っていた皮脂やコラーゲンの量が減少することによる頭皮の乾燥や、過度なダイエット、偏った食事、不規則な生活なども、びまん性脱毛症に影響していると言われています。

びまん性脱毛症は少しずつ進行していくため意識していなければ、なかなか気づくことがありません。自分の髪の毛が薄くなってきたことに気づく頃にはかなり進行していることが多いのです。

最近ではAGA専門クリニックと同様に、女性の薄毛専門(FAGA専門)クリニックもあり、適切な治療をおこなうことで改善することも可能です。

自分はAGAかなと思ったら・・・

ここまでAGA(男性型脱毛症)以外の代表的な脱毛症に関して簡単に紹介してきました。

自分の脱毛症の症状と重なる部分もあったかも分かりませんが、大事なことは自分一人で勝手に判断してしまわないことです。必ず病院やクリニックに行き、きちんと医師の診察を受けるようにしてください。

逆に、ここに当てはまるような脱毛症の症状ではない場合は、AGAの確率が非常に高いです。自分が男性型脱毛症だと思った場合は、AGA専門のクリニックに行って相談してみるとイイと思います。

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